ECサイトの運用を担当する皆さん、リスティング広告の予算設定に関する不安や疑問を抱えていませんか?
本記事では、リスティング広告の正しい予算設定方法と効果的な広告配信のポイントについて詳しく解説します。
- リスティング広告を使ってみようか迷っている
- リスティング広告の効果って実際どうなの?
- 広告運用の初心者でも効果が出るコツを知りたい!
という方には最適の記事になっています。
「リスティング広告を少額予算で効果を出したい」と考えている店舗運営者は是非参考にしてください。
リスティング広告の費用はどのように決まるのか?
リスティング広告は、検索画面からユーザーがクリックすると料金が発生する「クリック課金型(CPC)」の広告になります。
そのため、広告をクリックしないユーザーに対しては費用が発生することはありません。
ただ、「設定したキーワードがユーザーから検索されれば広告が100%表示される」というわけではなく、検索結果に掲載する広告枠は限られているため、オークション形式で決定しています。
それぞれの広告に「広告ランク」という指標が割り当てられていて広告の掲載順位が決まるのです。
多くの企業が出稿したいと考えている競合性の高いキーワードではクリック単価(CPC)が高騰しやすいため、事前に競合他社の広告出稿状況や予算を分析していくことが大事になります。
リスティング広告の予算設定方法とは?
目標CPAから算出する
リスティング広告の掲載の目的が定まっていれば、以下の公式に従って予算を決めていきましょう。
- 目標CPA × 目標CV数 = 必要予算
例)目標CPA5,000×目標CV数100 = 必要予算500,000円
一般的な予算相場を参考にする
EC業界では、一般的に20~30万円を初期予算として始める企業が多く、実際に広告代理店も月間20万円の最低予算から運用代行を請け負うケースが多く見られます。
運用金額があまりにも少ないと効果測定もしづらく、冒頭でお伝えしたオークションでの競りにも勝ちにくくなってしまいます。
また、Google広告が推奨する1つのキャンペーンに対する1日の最低予算額は2,000円です。(2022年3月)
実際には2,000円以下の予算設定でも広告を配信することはできるため、競合他社に比べて露出できているかどうかをモニタリングしていきながら適切な予算設定をすることが大事になります。
クリック単価相場から算出する
「獲得していきたいキーワード」と「上限クリック単価」を入力することで想定コストの見積もりが出せる無料ツールを活用しましょう。
ツールから想定コストとして算出されたものを予算と定めるのも問題ないですし、最低100クリックが集まるために必要な1日の予算をクリック単価相場から逆算し、予算を導き出すのも良いと思います。
- キーワードプランナーを活用
Google Adsのツールの一つであり、広告キーワードの選定や配信前の予算設定に役立つ重要なツールです。
広告予算を決めるにあたって押さえておくべき3つのポイント
リスティング広告は、配信経過とともに「撤退ライン」と「増額可能ライン」を定めることで成功に近づきます。
広告効果が芳しくない場合の「撤退ライン」
最初に決める予算よりも優先して考えるべきなのが、広告の運用パフォーマンスが不調である場合の「撤退ライン」です。リスティング広告の本来の目的は、確保していた予算を全て消化することではなく、限られたコストできちんと成果を出すことです。
以下のような状態になった場合は、広告の配信を一時的に停止しましょう。
- 3か月間運用したが、平均コンバージョン数が目標値以下
- 予算が消化されない、掲載されない
リスティング広告は、ユーザーの行動分析と改善を繰り返すことでブラッシュアップを図っていきます。
そのため、単月で効果の良し悪しを判断せずに、最短でも3か月から半年程度はモニタリングしていく必要はあります。
より効果的に広告の最適化を目指すには、営業チームや制作チームとのコミュニケーションも重要でしょう。
また、効果が悪い場合は以下のポイントを一度振り返ってみることも大事です。
リスティング広告はいつでも配信を再開させることもできるので、一度停止をして戦略を練り直しましょう。
▼効果の悪いときに確認すべきポイント
- 獲っていきたいキーワードで予算消化はできているか
- 広告の見出しや説明文はクリックや購入をしたくなる内容か
- キーワードと広告文と遷移先URL(ランディングページ)の内容は整合性がとれているか
- 関係のない、効果の悪いキーワードに配信し続けていないか
- 除外キーワードを設定しているか
- キーワードのマッチタイプは適切か
- 日予算(1日の設定予算)は適切か
- 掲載位置は競合他社に比べて上位を狙えているか
広告効果が好調である場合の「増額ライン」
想定していた以上にリスティング広告の効果が良かった場合、「広告費の増額が可能なのか」「可能な場合いくらまで増額できるのか」を事前に確認しておくことも大切です。
機会損失にならないよう、CPAやROASなど明確な基準を決めておきましょう。Googleでは以下のような機能も備わっているため、上手く活用していくこともおすすめです。
- 配信画面の推奨にならい配信を調整
実際のアカウント状況に基づき自社に合わせた見積もりが表示されるため、配信開始前の見積もりツールよりも精度が高いです。
広告予算のルール順守を徹底した事例紹介
▼課題
顧客獲得単価の基準を設定し、増額を行う際の明確な指標を設置。
【1】広告効果が不調な場合の「撤退ライン」:CPA4,000円を超過したら一度広告を停止し対策を練る。
【2】広告効果が好調な場合の「増額基準」:CPA4,000円に収まっている限り予算は増額。
※こちらの事例は、リスティング広告だけではなく複数の施策を組み合わせたパターンです
【実績】
①明確な基準を作り、コストの運用と適切なマーケティングをする事で運用開始からわずか10ヵ月間で売上は9倍に成長。
②インフルエンサーの投稿によって商品認知を広めることによって、Google検索における商品名の検索数もSNSの運用と共に急上昇。6ヵ月で3,800%超の成長。
③Instagramアカウント運用、インフルエンサー配信を長期的に実施することで半年間で新規のフォロワー19,000人獲得に成功し、月商売上も過去最大の数値を更新。
ご契約時には約1,000万円だった売上を9,000万円までに引き延ばす事に成功。
まとめ|リスティング広告の費用対効果を高めるために
今回の記事では、リスティング広告の予算設定方法のコツついて詳しく解説しました。
広告の運用金額の相場は一般的に月20〜50万円程度といわれておりますが、最低出稿金額はありません。
正しい予算の決め方や効果的な広告配信のポイントを押さえ、柔軟な対応とデータ分析を行いながら、成果を最大化する広告運用を実現しましょう。
何かご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。
また、リスティング広告運用においてCPC(クリック単価)についての記事も参考してみてはいかがでしょうか?
▼リスティング広告関連の記事はこちら
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