出店したばかりの企業様に多い悩みとして「販売価格」が多く挙げられます。
そこで本記事では、楽天市場における価格戦略の選択肢に焦点を当てます。
商品を常に安価に提供する手法と、セール時に一時的な割引を実施する戦略。
これらのアプローチの中で、どちらが転換率を飛躍的に向上させるのでしょうか? 我々は具体的なデータと市場トレンドを分析し、その結果をわかりやすく解説します。
価格の心理と戦略に迫りながら、成功への道を照らす重要な示唆を提供します。
価格の舞台裏に迫り、楽天市場での販売戦略の可能性を探求しましょう。
対象チャネル
楽天市場
課題
・新規出店で販売実績がなく商品の転換率が低い
・市場シェアを大きくとれていない為、「常に売れる状態」ではない
目的
・競合他社と比較して購入されやすい状況を作る
・転換率を上げる
手法
常時同じ価格で販売した期間と通常時は価格を吊り上げてセール時に大幅値引きを実施した場合の転換率にどのような数値の差が発生するのかを検証。
ABテスト内容
(A)常時安価な価格
└検証日時:2023年1月~6月
(B)セール時に安価な価格
└検証日時:2023年6月~10月
└セール内容:全品20%OFF
効果測定
転換率
※ SSサーチ時にはアクセス数も計測し効果検証
結論
二重価格での表記を行うようになってからアクセス人数も転換率も増加させることができた。
転換率は+0.87%(平均)
アクセス人数は+2,499人(平均)
【平均値】
▼(A)常時安価な価格
・2023年1月~6月
├アクセス人数:7,893
└転換率:6.96%
▼(B)セール時に安価な価格
・2023年6月~10月
├アクセス人数:10,392
└転換率:7.83%
【スーパーSALE時】
▼(A)常時安価な価格
・2022年6月スーパーSALE
├アクセス人数:3,431
├転換率:3.50%
└広告費:125,828円
・2022年9月スーパーSALE
├アクセス人数:12,352
├転換率:7.74%
└広告費:263,994円
・2022年12月スーパーSALE
├アクセス人数:6,784
├転換率:5.93%
└広告費:120,000円
・2023年3月スーパーSALE
├アクセス人数:10,932
├転換率:9.94%
└広告費:63,456円
・2023年6月スーパーSALE
├アクセス人数:4,854
├転換率:7.27%
└広告費:40,920円
▼(B)セール時に安価な価格
・2023年9月スーパーSALE
├アクセス人数:10,392
├転換率:10.32%
└広告費:6,817円
まとめ
今回の検証により、二重価格でセール時に安価な価格で販売している期間の方が転換率が高く、スーパーSALEサーチ掲載することによりアクセス人数も多く獲得できる結果となりました。
前提条件として販売実績(レビュー含む)が徐々に貯まったことによる効力で転換率が上昇していることも十分考えられます。
楽天スーパーSALE最大の特徴であるスーパーSALEサーチからの流入を獲得したことにより、店舗内のアクセス人数(購買意欲の高い)を増加させることができ、広告費を使わずとも売上に貢献することができる為、是非二重価格での販売をおすすめします。
しかし、商材によって合わない商材があるので二重価格の表記については細心の注意を払いながら設定していきましょう。
販売価格の設定はこちらのシート
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