三段階の選択肢があった場合、多くの人は真ん中 (竹)の選択肢を選んでしまうことを松竹梅の法則。
ゴルディロックス効果と呼んだりします。
この手法はセールスに使えるテクニックで、客単価や利益率を上げ、転換率そのものを上げる効果があるとも言われています。
そこで今回、ネットショップ運営において松竹梅での三段階のクーポン施策を実施した場合、真ん中の「竹」のクーポンが使われるのか検証します!
対象チャネル
楽天市場 (検証店舗URL:店舗はこちら)
課題
・客単価が低い
・利益率が低い
目的
松竹梅クーポンによる販売促進
手法
■松竹梅クーポンの内容
松:2個以上で使える3%OFFクーポン
竹:3個以上で使える5%OFFクーポン
梅:5個以上で使える10%OFFクーポン
■期間
2023年6月4日20:00~2023年6月12日9:59
※楽天スーパーSALE期間がクーポン取得されやすいため、上記日時に設定。
効果測定
松竹梅クーポンのそれぞれの取得数と利用数から利用率を割り出し、判断。
結論
下記の結果となり、一番割引率が低い「松」が選ばれることとなりました。
松:2個以上で使える3%OFFクーポン:63 (利用数) / 224 (取得数) 【利用率:28.1%】
竹:3個以上で使える5%OFFクーポン :18 (利用数) / 147 (取得数)【利用率:12.2%】
梅:5個以上で使える10%OFFクーポン:11 (利用数) /136 (取得数) 【利用率:8.08%】
割引率や使える条件によって変動がある可能性があるため、条件や割引率など変えて引き続き検証が必要だと思われます。
まとめ
今回の検証では、一番割引率の低い「松」のクーポンが一番利用率・利用数ともに多くなる結果となりました。
「2個購入」「3個購入」「5個購入」と複数購入による「個数条件」が原因で購入がされにくかった可能性もあり、クーポンの使用条件により結果が変わってくると思われます。
そのため、個数条件ではない「○○円以上で使える〇%OFFクーポン」のような「金額条件」など別の条件でも検証していく必要があります。
どういった条件下であれば松竹梅の「竹」が買われやすいかが分かれば、意図的に「竹」を選んでもらえるよう商品設計をすることができるため、引き続き検証していき、これからも読者の方へ有益な情報をお届けできるようにします。
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