楽天市場の自社店舗内で回遊(買いまわり)してもらうには、商品ページ内画像を工夫すべし!

楽天市場に出店している自社の店舗で商品を購入してもらうためには、そもそも商品ページにアクセスして興味を持ってくれる人の母数を増やす必要があります。しかし、そのアクセスを集める方法で頭を悩ませる方が多いのも事実です。アクセスを集める方法というと、楽天市場内外からの検索による流入をイメージするかもしれません。
もちろんそれらも重要な方法ですが、実は店舗内に設置する画像を工夫して、自社の店舗内を回遊してもらうことで商品ページへのアクセスを増やすことも出来るのです。今回はその回遊を促す画像のクリエイティブについて検証しました。

【「回遊」とは】
マーケティング用語としての「回遊」とは、企業のwebサイトを訪問したユーザーがサイト内のリンクをたどるなどして同サイト内を閲覧してまわることです。ユーザーは必然的にそのサイト内の情報を多く閲覧することになるため、商品へ興味を持つきっかけが増え、購入を促すことにつながります。

対象チャネル

楽天市場

商材ジャンル

食品(肉)

対象店舗概要

店舗名:COWSI CAMP店舗を見る

課題

商品ページへのアクセス人数が少ない。

目的

転換率を向上させるために、商品ページのアクセス母数を増やす。

手法

楽天市場における熟成肉ジャンルの商品ページクリエイティブを比較。

ABテスト内容
各商品ページ内に設置している回遊画像のクリエイティブを改修し、商品ページ経由で他の商品ページへアクセスしている人数とその割合を比較する。
※PC版のみでクリエイティブを差し替える。

A:【改修後】回遊画像らしさを強化したクリエイティブ /画像参照
・実施日時:2023年12月12日(火)~2023年12月31日(日)
※12月の楽天スーパーセール期間中を除いた期間。
・クリエイティブ:「こちらもオススメ」のタイトルを大きく入れる。「商品を詳しく見る」のボタンを付ける。 おすすめ商品のコンテンツとしてひとかたまりに見えるデザインにする。

B:【改修前】サムネイル画像のみ並べたクリエイティブ
・実施日時:2023年11月11日(土)~2023年11月30日(木)
※Aの実施期間と同じ日数で区切って検証。
・クリエイティブ:「こちらもオススメ」のタイトルをテキストのみで記載。サムネイル画像のみを並べる。

効果測定

商品ページから流入したアクセス人数と、全体のアクセス数に対する割合。

結論

改修前のBと比較して改修後のAは、商品ページ経由でのアクセス人数は1/2ほどの数字となっています。しかしこの要因は、改修後のAの実施日時のほうが全体のアクセス人数が少ないことにあります。
商品ページ経由でのアクセス割合でみると、改修前のBと比較して改修後のAは2.15%高い数字となっていることから、改修したことで回遊率が高まったと言えます。(時期的に改修後のAは、アクセスが集まりやすい楽天スーパーセール直後であったこともあり、全体のアクセス数が少なくなっていたことが考えられます。)

A:【改修後】回遊画像らしさを強化したクリエイティブ
・実施日時:2023年12月12日(火)~2023年12月31日(日)
※12月の楽天スーパーセール期間中を除いた期間。
・クリエイティブ:「こちらもオススメ」のタイトルを大きく入れる。「商品を詳しく見る」のボタンを付ける。 おすすめ商品のコンテンツとしてひとかたまりに見えるデザインにする。
・全体アクセス人数:1,294
・商品ページ経由のアクセス人数:169
・商品ページ経由のアクセス割合:13.06%

B:【改修前】サムネイル画像のみ並べたクリエイティブ
・実施日時:2023年11月11日(土)~2023年11月30日(木)
※Aの実施期間と同じ日数で区切って検証。
・クリエイティブ:「こちらもオススメ」のタイトルをテキストのみで記載。サムネイル画像のみを並べる。
・全体アクセス人数:2,851
・商品ページ経由のアクセス人数:311
・商品ページ経由のアクセス割合:10.91%

まとめ

今回の結論のポイントは、「回遊」の画像らしさを強化したクリエイティブにしたことで、ユーザーも瞬間的に「これも見てみよう」と興味を持ちやすい状態になったことにあると考えます。 わずかな工夫ではありますが、こういった改修を蓄積して店舗内でのアクセスを増やすことで、自社店舗での購買を促進することが出来るかもしれません。

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