Instagramを使ったプレゼントキャンペーン、告知投稿に使用する画像枚数は多いほうが良い?

近年、多くの企業がInstagramのアカウントを運用してブランドの認知拡大を図っています。
そのInstagram運用の中でも人気の高い施策が「プレゼントキャンペーン」です。
「フィード投稿」(※1)でキャンペーン内容とプレゼントする商品の告知を行い、「いいね」と「アカウントのフォロー」をしたユーザーから当選者を決定するという方法が主流となっています。この告知の投稿がエンゲージメント(※2)が高くなりやすい傾向にあるのです。
各社の告知投稿を見ると画像1枚を使用して投稿されていることも多いですが、画像枚数を増やしてプレゼント商品情報をしっかり見せるほうがキャンペーンに興味を持つユーザーが多くなるのではないかと考えました。そこで、今回は告知投稿に使用する画像枚数について検証を行いました!

※1 Instagramには、写真や動画を投稿できる「フィード投稿」、24時間で消える「ストーリーズ投稿」、最大90秒のショートムービーを投稿できる「リールズ投稿」の3種類の投稿方法があります。
※2 「エンゲージメント」:「いいね」「リツイート」「シェア」といった投稿に対する反応のことを「エンゲージメント」と呼びます。

対象チャネル

Instagram

対象ジャンル

雑穀関連

対象店舗概要

店舗名:beath365(店舗を見る
Instagram:beath365.official(アカウントを見る

課題

プレゼントキャンペーンを実施していても、アカウントのフォロワー数やエンゲージメントが伸び悩んでいる。

目的

ブランドの認知拡大を目的に、 Instagramアカウントのフォロワー増加や エンゲージメントを高める。

手法

Instagramのフィード投稿でプレゼントキャンペーンの告知を行う際、 使用する画像の枚数を変えることで「いいね」や「フォロー」の数に違いが出るのかを検証。
画像を1枚のみで告知する場合と、3枚使用する場合で比較する。

ABテスト内容

 

【A】画像枚数を3枚に増やした場合
・プレゼント商品:オーダーメイド雑穀
・実施日時:2024年11月1日(月)~2024年1月11日(木)
・クリエイティブ: 「モニターキャンペーン」の文言を使用。画像枚数を増やした分、プレゼントする商品の説明を行う。

【B】画像枚数1枚のみの場合:パターン①
・プレゼント商品:オーダーメイド雑穀
・実施日時:2023年6月1日(木)~2023年6月30日(金)
・クリエイティブ:「モニターキャンペーン」の文言を使用。

【C】画像枚数1枚のみの場合:パターン②
・プレゼント商品:オーダーメイド雑穀
・実施日時:2023年7月4日(火)~2023年7月31日(月)
・クリエイティブ:「モニターキャンペーン」の文言を使用。

※【B】【C】のほうが実施期間が長い。

効果測定

・リーチ数(投稿を表示したユーザー数)に対して、「いいね」したユーザーの割合。
・アカウントのフォローをしていなかったユーザーのうち、告知投稿を経由してアカウントをフォローした割合。

結論

「いいね割合」「フォロー割合」どちらも、画像枚数を3枚にした【A】が一番高い数値となりました。「フォロー割合」については【B】【C】に対して【A】は約4倍ほど高くなっています。【A】の「いいね割合」は【B】【C】と大きく違いがないように見えますが、【A】は実施期間が20日ほど短いことを考えるとかなり良い結果だったことが言えるのではないでしょうか。

【A】画像枚数を3枚に増やした場合
・投稿へのいいね数:248
・投稿へのコメント数:104
・投稿の保存数:31
・投稿へのリーチ数:737
└フォロワー514/フォロワー以外223
・投稿経由のフォロー数:51
・いいね割合:33.64%
・フォロー割合:22.86%

【B】画像枚数1枚のみの場合:パターン①
・投稿へのいいね数:282
・投稿へのコメント数:122
・投稿の保存数:40
・投稿へのリーチ数:907
└フォロワー495/フォロワー以外412
・投稿経由のフォロー数:21
・いいね割合:31.09%
・フォロー割合:5.09%

【C】画像枚数1枚のみの場合:パターン②
・投稿へのいいね数:142
・投稿へのコメント数:57
・投稿の保存数:18
・投稿へのリーチ数:601
└フォロワー501/フォロワー以外100
・投稿経由のフォロー数:5
・いいね割合:23.62%
・フォロー割合:5%

※いいね割合:投稿へのいいね数÷投稿へのリーチ数×100
※フォロー割合:投稿経由のフォロー数÷フォロワー以外へのリーチ数×100

まとめ

今回の結果の前提として、【A】のプレゼント商品は【B】【C】と比較して独自性が高いことも影響している可能性があります。
【A】の「フォロー割合」が他と比較して極端に高くなった理由も、フォロー外の新規ユーザーが関心を持ちやすかったのではないかと考えます。そのため、同商品で検証をする余地はあるかもしれません。
しかしブランド認知を高めるという最終的な目的を考えると、使用画像枚数を増やして商品を訴求するほうが、目を留めたユーザーの興味をより搔き立てることが出来るのではないでしょうか。
画像1枚で「プレゼントキャンペーン」を告知するだけでも関心は持ってもらえるかもしれませんが、特に独自性のある商品の場合は商品内容についての情報も伝えることで最終目的への近道になりやすいかもしれません。
今後も上記のような、何となく一般的な方法を行っているけど実際のところはどうなの?という内容を、
検証して共有していきます。

私たちは昨年より0からInstagramのアカウントを立ち上げを行い、ファンを増やすための上記のような検証を行っております。
次回の記事もお楽しみに♪

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