「プレゼントキャンペーン」「モニターキャンペーン」 どちらが興味を持たれやすい?

Instagram(インスタグラム)を運用している企業でよく実施されている施策のひとつとして、「プレゼントキャンペーン」があることをご存じでしょうか。それもそのはず「プレゼント」という言葉は魅力的で、思わず目をとめてしまいますよね。多く使われている手法として、「その企業のアカウントをフォロー」+「キャンペーンを告知する投稿にいいね」をすることで応募でき、応募者の中から抽選でその企業の商品やサービスをプレゼントとして受け取ることが出来るというものがあります。しかし、あらゆる企業が同様のプレゼントキャンペーンを実施しているため、自社のキャンペーンに注目してもらうためには工夫が必要です。そこで今回は、キャンペーンを告知する投稿画像の、メインコピーとなるキャンペーン名について検証してみました!

導入①:プレゼントキャンペーンは規約違反になる?

まず結論として、プレゼントキャンペーンの実施は可能です。ただし、Instagramのコミュニティガイドラインに明記されているように「「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出る」ことは禁止されています。つまり、「1万円プレゼント」や「1万円分のギフトカードプレゼント」などのように、現金やギフトカードを景品にしたキャンペーンは実施できません。また、同じ内容の投稿を頻繁に繰り返し投稿したり、ユーザーの同意を得ないまま繰り返しダイレクトメッセージを送信したり、スパム行為に当たる内容もガイドライン違反となります。
» Instagram:コミュニティガイドライン

【Instagramコミュニティガイドライン記載内容】
「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出たりしないでください。

このような内容を無視すると、コミュニティガイドライン違反と見なされてアカウントが凍結される可能性があります。広告を伴うキャンペーンの場合は、出稿が拒否されるか、出稿後に停止される可能性もあります。ではどのようなキャンペーンが可能なのかというと「フォロワー限定キャンペーン」や「コメントで希望する商品を選ぶキャンペーン」といった形式で、プレゼントが現金や現金同等物でない場合であれば問題なく実施できています。例えば「自社製品」「サンプル」「モニター」「体験」といった内容も可能です。
※ただし、規約は変更される可能性があるため、キャンペーンを実施する前には常に最新の規約を確認することが重要です。

導入②:Instagramキャンペーンの実施手順

Instagramでキャンペーンを展開するための手順は以下の通りです。キャンペーンの効果を最大化するためには、事前の準備が欠かせません。

1.目的とKPIの設定
キャンペーンの目的を明確にしましょう。例えば、「新商品の認知度向上」「フォロワーの増加」「エンゲージメントの向上」などです。目標に応じてキャンペーンの成功を測るためのKPIを設定しましょう。

2.企画の立案
キャンペーンの形式を選択します。例えば、フォロー+いいねでの応募、指定のハッシュタグを付けて投稿して応募、コメントでの応募+投稿などの方法があります。ハードルを低くすることでとにかく関心を持ってもらいたい、投稿して拡散してもらいたい、など目的に応じて最適な形式を選択し、具体的な応募方法を決定します。

3.抽選方法や当選通知の準備
キャンペーンの後日抽選や即時抽選など、抽選方法を決定しましょう。抽選作業や当選通知の手続きを整えるための準備も重要です。せっかくキャンペーンを実施しても、進行が滞ってしまうことが原因でユーザーに不信感を与えてしまうことにつながりかねません。

4.キャンペーン投稿の作成
キャンペーンに関する投稿を作成します。投稿がわかりやすく、キャンペーン内容が一目で伝わるように工夫しましょう。応募規約や応募要項も明記しておきましょう。

5.代理店の活用
自社だけでキャンペーンを展開するのが難しい場合は、専門の代理店に相談しましょう。経験豊富なコンサルタントが企画から実施、発送までを一括してサポートします。

以上が、Instagramキャンペーンを成功に導くための手順です。しっかりと準備を行い、目標達成に向けて効果的なキャンペーンを展開しましょう。

対象チャネル

Instagram

対象店舗概要

店舗名:hug+店舗を見る
Instagram:hugtas_officialアカウントを見る

広告種類

Facebook広告

課題

プレゼントキャンペーンを実施してもフォロワーが増えない。

目的

ブランド認知を高めることや、フォロワーを獲得すること。

手法

下記ABのタイトル違いのクリエイティブを作成して、Facebook広告での効果と、投稿自体のいいね数やフォロワー増加数を比較する。それにより、食品ジャンルのプレゼントキャンペーンで 興味を持たれやすいワードは何かをテストする。

ABテスト内容

A:メインタイトル「プレゼントキャンペーン」
・対象商品 :納豆パウダーor22種の野菜パウダー
・実施日時:2023年5月3日~5月31日

B:メインタイトル「モニター大募集」
・試してみてからInstagramで紹介することが応募条件。
・対象商品 :鶏レバーパウダー
・実施日時:2023年6月1日~6月30日

効果測定

広告CTR/投稿へのいいね数/フォロワー増加数

結論

「モニター大募集」をメインタイトルにする方が約2倍ほどFacebook広告のクリック率が高く、CPCも半分ほどに抑えられる。 フォロワーも約30人ほど多く増加した。

A:メインタイトル「プレゼントキャンペーン」
・実施日時:2023年5月3日~5月31日
・広告CTR:0.89%
・広告CPC:70円
・投稿へのいいね数:292
・アカウントフォロワー増加数:114

B:メインタイトル「モニター大募集」
・実施日時:2023年6月1日~6月30日
・広告CTR:1.79%
・広告CPC:26円
・投稿へのいいね数:342
・アカウントフォロワー増加数:144

まとめ

「モニター」というと通常のプレゼントキャンペーンよりも厳選して選ばれる特別感を演出できるため、希少価値が高いものとして捉えていただけたことが考えられます。
また「モニター」というと、まだ広く認知されていない新しいものをいち早く体験できるような印象を受けるため、トレンド情報を求めてSNSを活用する層との相性が良いことも相乗効果になったのではないでしょうか。

弊社では、変化するInstagramの投稿トレンドに合わせて随時効果検証を行っております。ぜひそちらの記事もご覧ください。

▼Innstagramのプレゼントキャンペーン関連の記事はこちら
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