皆さんは最近、知りたい情報を調べる時や欲しい商品についてリサーチする時にInstagram(インスタグラム)を活用することはありませんか?
令和3年度の総務省の調査データによるとInstagram利用率は20代が78.6%、30代が57.1%と、若い世代では半数以上が活用されていて(※1)、その用途としてインターネットの検索エンジンで情報収集する代わりにSNSで検索するという人が増えているのです。
そういったユーザーの用途とマッチすることから、商品やブランドの認知拡大のためにアカウントを運用する企業が多くなっています。
「美的センスがないから不安…」と捉えられることもあるツールですが、いくつかのコツさえ知れば、誰でも反響を呼ぶことが出来る可能性はあるのです!今回はそんなInstagramの投稿作りのコツを紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてください!
» 総務省:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
準備編:Instagramはどう使う?
Instagramの特徴
Instagramの特徴として、「インスタ映え」という言葉が生まれたようにキャプション(文章)よりもビジュアルが重要なSNSです。実際に同じ内容の投稿でも、使用する画像やレイアウトなどを変えるだけで「いいね数」や「保存数」が大きく変わる傾向があります。
Instagramの投稿方法の種類
②ストーリーズ投稿:24時間で消える。限定的な情報やちょっとしたお知らせに使用される。
③リールズ投稿:最大90秒のショートムービーを投稿できる。
Instagramには、2024年2月時点では3つの投稿方法があります。
フィード画面やストーリーズの画面には、広告として配信されているものも表示されます。
今回は、特にベーシックな投稿方法として多く使用されている「フィード投稿」の作り方についてご紹介いたします。
SNS施策を実施するうえでの大前提
Instagramの投稿や広告に限らず、SNSを活用した施策を行う時の大前提として外せないステップがあります。いくら雰囲気が良くても、これが出来ていないとヒットは生まれづらくなります。
ターゲットを設定する
まず、どんな内容をどんなデザインで投稿するのかを考えるうえでターゲットを明確にする必要があります。ターゲットは、自社の商品やブランドはInstagramユーザーの中でも特にどんな人に興味を持ってもらいやすいのかを軸に考えます。
・独自性の高い商品ブランド:新しいものや他とは違うものを求めるユーザーをターゲットに、さまざまな商品の写真や使用メリットを中心にした投稿をする。
・健康系の商品ブランド:健康意識が高いユーザーをターゲットに、健康情報などの有意義な内容の投稿をして興味を持ってもらう。
・インテリアやアパレルブランド:おしゃれに関心があるユーザーをターゲットに、その業界のトレンドを捉えた雰囲気づくりを重視する。
「ターゲットに刺さる」一貫性のある内容・デザイン
おすすめや広告としてフィード画面に表示された投稿を見て、それに関心を持ったユーザーは投稿主について知るためにプロフィール画面に遷移します。
プロフィール画面に表示される投稿一覧を見て、自分にとって有意義な情報を発信していたり、好きな世界観だったりするとフォローをするのです。
反対に、一度フォローをしたとしても自分に関係がない投稿が多いとフォローを外す判断をします。
さまざまなユーザーに閲覧してもらいたいという気持ちはありますが、最初に定めたターゲットに合った投稿に統一するほうがフォロワーが増えやすい傾向にあります。
色・フォント・レイアウトなど、デザインのトーンをマイナーチェンジしながらPDCAを回すことは、より反響を得られる投稿を知るうえでも行うべきです。しかしあまりにも急にトーンが変わることがないよう注意しましょう。
投稿内容作りのコツ
Instagramを見るユーザーは、常に多くの情報に触れています。
ひとつひとつの投稿をじっくり見ることはなく、瞬間的に「見る」「見ない」を判断するのです。
そのため、パッと見で興味を持ってもらう工夫をするべきです。
キャッチーなワード選び
フィード投稿の場合、一つの投稿に対して10枚まで写真を使用することが出来ますが、特に1枚目に載せるワード選びが重要です。ターゲットとしているユーザーが反応するようなワード選びを意識しましょう。
グルメ情報を求めるユーザーに対して、その商品ならではの特徴を伝えて「他よりも美味しそうで気になる!」と興味を持たせる。
×「当店おすすめハンバーグ」
↓
〇「楽天ランキングNo1獲得ハンバーグ」
〇「ジュワッとジューシーハンバーグ」
〇「国産黒毛和牛凝縮ハンバーグ」
晴れて1枚目を見て興味を持ってもらえると、2枚目3枚目もパッとスワイプします。
ここでも、1枚ずつじっくり読み込むのではなく興味がある箇所だけに目を通すことがほとんどです。
そのため2枚目以降にテキストを入れる場合も、詰め込み過ぎずに「見出し」「本文」の構成を意識すると良いでしょう。
目新しさのあるビジュアル
Instagramは、トレンドや面白いものを視覚的に探すことを目的として閲覧するユーザーが多いもの。
視覚的にインパクトを出しやすい商品だと、そのビジュアルだけで興味を惹くことが出来ますが、ビジュアルにインパクトがない商品であっても、撮影シーンや画面のデザインを工夫するだけでも違いが出ます。
・その時のトレンドっぽい色やフォントを研究して使用する。
・食品の場合、断面や食感が伝わるような写真で「特に美味しそう」を伝える。
・インテリアやファッションの場合、様々なコーディネートと併せて見せる。
投稿画像のデザインのコツ
色数は原則3色まで
色数が多すぎたり強い色ばかりを組み合わせて使ったりするとどこがポイントなのか分かりづらくなります。バランスと組み合わせを意識して選びましょう。
- デザインの鉄板と言われるカラーバランス
・ベースカラー75%:背景など広い部分を占める色
・メインカラー20%:タイトルなどメインの要素の色
・アクセントカラー5%:サブテキストや装飾の一部の色
- 色の選び方
ただ好きな色ではなく、ターゲットに沿って与えたい印象を考えて選びましょう。
- 色の組み合わせ
暖色なら暖色でまとめる、寒色なら寒色でまとめるなど同系色を使うときれいにまとまります。ベースカラーが淡い色ならメインカラーは濃い色にするなど、視認性を意識しましょう。
アクセントカラーとして、黄⇔青、赤⇔緑などのように反対の色を使ったり、全体が濃いめの色を使っていたら白系を使ったりするとメリハリが付きます。
フォントは1~2種類で統一
選ぶフォントによって与えるデザインの印象はガラッと変わります。ユーザーが一瞬で認識できるよう、基本的には視認性が高く文字のバランスが取れた明朝体やゴシック体が多く使われます。太さによっても印象が変わります。メインのフォント1種類に、ポイント使いをするサブのフォント1種類の合計2種類程度で考えると良いでしょう。あまりにも使いすぎると、伝えたい印象がぼやけてしまいます。
ポイントが一目で伝わるレイアウト
一番伝えたいキーワードもしくは見せたいビジュアルなど、流し見しているユーザーがつい目をとめてしまう最初のきっかけになる要素を何にすべきか考えたうえで、それが最初に目に入る見え方になっているかどうかをチェックします。
・大きい文字<強い色or太い書体の小さい文字 の目立ち方になる場合もあるので注意。
・ビジュアルが一番重要な場合は、文字は最低限にして色も単色等でまとめる。
・要素が多くなり余白がなくなると、いくら大きく強い色の文字にしても目立たないこともあるので余白も意識する。
(例)
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まとめ│ユーザー目線で常に情報を収集してインスタを攻略!
今回紹介した投稿画像は、デザイナー以外の担当者が「canva」などの無料のツールを使って作成していることも多くあり、デザイナーではないから反響を呼ぶ画像は作れないということは全くないのです!
しかし、どんなものが瞬間的に目に入るかだったり、どんなビジュアルであれば目新しさを感じるのかは、他の企業やユーザーがどういった投稿をしているか次第で変化するため、一度リサーチして終わりではなく常にトレンドをキャッチしておくべきです。
弊社では、変化するInstagramの投稿トレンドに合わせて随時効果検証を行っております。ぜひそちらの記事もご覧ください。
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